コンサートで耳栓をしないと危険 その理由とは?
コンサートやクラブに行って耳が痛くなったという経験はありませんか。
音楽を聴き終わった後に耳鳴りしたことがありますか?
「はい」と答えた人は、、、
私は10代の頃、ずっと耳栓をしないでライブコンサートに行っていました。耳栓をした方がいいという事実を知っていたものの、せっかくお金を払って生の音楽を聴くのだから耳栓なんてしたら満喫できなくなると思っていました。しかし、あるロックコンサートに行った後、翌日の朝まで耳が「ピー」というような音が鳴っていて、とても痛かったことを思い出します。さすがにこれはやばいと思って、しばらくコンサートに行くのを控えました。ですが、音楽が大好きな私にとってコンサートへ行かないことは耐えられませんでした。耳が痛くなってから耳栓を使った方がいいと考え始めていましたが、大勢の中で一人だけ着用しているのはなんだか恥ずかしいと思いました。
ライブに行っていて気づいことがありました。それは、ミュージシャンも耳栓を使っているということでした。よくよく考えると、ミュージシャンが耳栓をしているのに観客も使わないというのはおかしいのでは?と思うようになりました。それ以降、私はコンサートに行く時は必ず耳栓を持っていくようにしています。
それでは、コンサートで耳栓をした方がいい理由を詳しく説明していきます。
ライブコンサートで耳栓をした方がいい理由
ご存知でないかもしれませんが、人間は小さな音でも耳を悪くする原因となります。普段観ているテレビやウォークマンやスピーカーで聴く音楽がとっても耳に良くない影響を与えています。
それが、常に大音量で演奏されるコンサートではどうでしょうか。これは計り知れないほど耳に悪影響なのです。耳を悪くしたくないけど、コンサートには行きたい。それを避けるためにも耳栓は必須アイテムなのです。実は耳栓には音質を良くする効果もあるんですよ。そんなメリットも紹介していきます。
まずは音量レベルに関しての恐ろしい事実です。
音量のレベルを表すデシベル
デシベルという言葉を耳にした事はあるかと思います。音の大きさを測る単位であって、〜dBで表します。小さい声でこそこそ話すときの音の大きさは20〜30dBくらいで、大きな爆発音などは150dBくらいだと言われています。高速道路のような音の大きい車が通る音は85dBが平均とされているのです。では、ロックコンサートやクラブのようなものはと言いますと、100dBにもなる事があるのです。高速道路の音は騒音レベルですが、それを超えてしまっています。
では、人間の耳に危ないとされている音の大きさはどのくらいなのでしょうか。
それは、85dBを超えると耳に危険。85dBの音を聞くことは、1日8時間以下ではさほど影響がないようですが、3dBを足すごとに、この時間が半分になるというのです。要するに、88dBだと1日4時間まで大丈夫ということになります。94dBだと1時間しか聴けないという計算となってしまうのです。100dBの大きさだと15分聴くだけで非常に危険。コンサートの音量は100dBを超えることがほとんどだと考えると、2時間のコンサートは耳に対して非常に危険な影響を与えているということになります。
危険レベルの音はどうやって分かる?
音量を計測する機械をわざわざ買って持ち歩くわけにもいかないですし、「85dBを超えているかどうか分からないでしょ!」と思うかもしれません。しかし、人間の耳はよくできているので、簡単に分かる方法があります。
下記に当てはまるものがあれば危険:
- ライブコンサートやクラブなど音の大きい場所で、隣にいる人の話声が聞き取れない。もしくは聞こえない。
- 音量が大きい場所から、音のない場所に移動すると耳が痛い。
- 音量が大きい所で耳鳴りがする、もしくはその場所から出た後に耳鳴りがする。
- 音量が大きい所から出た後、人が話しているのは分かるが、何を言っているのか聞き取れない。
- ライブ中あるいは、ライブの後に耳が詰まった感じがする。
耳が痛くなったり、変んな感じで耳鳴りすることは、耳が「危険だ!」と警告しようとしている証拠。単純なことではありますが、意外と気にしない人が多いのです。特に友達と一緒にいたら、そんなことお構いなしかもしれません。
大きい音量は意外と慣れてしまうもので、ライブでいい曲が流れるとそこまで音が大きく感じないっていうことありますよね。
この現象が、本当に危険なんです!
あんまりコンサートとか行かないから大丈夫
何回もコンサートに行っても耳が悪くならない人がいます。
しかし、一度だけの大音量で耳が聞こえなくなってしまう可能性もあります。コンサートでは、音楽だけではなく時には花火などのパフォーマンスもあり、ライブ中に爆発音のような音もあります。短い一瞬の音でも耳を痛めてしまうことも十分に考えられるのです。
そんな頻繁に行かないからと言って、耳栓をしないで大丈夫だと思ってしまうのは大間違い。
耳を守るためにどうすればいい?
その答えはシンプル。何度も言っている耳栓です!
でもコンサートで耳栓をしたら、「音楽の質が落ちるんじゃないの?」と思う人が多いかもしれません。でもこれ、実は違います。耳栓をしたままでも、しないままでもコンサートへ行ったことがありますが、私の経験上、耳栓をしない方が断然音楽の質が悪いのです。
ですが、どんな耳栓でも良いというわけではない。
耳栓をつけるだけで、コンサートの音質が良くなる?
私は音楽が大好きなので耳栓で音楽の質が落ちるのはとても嫌です。しかし、耳が悪くなって音楽が聞こえなくなってしまう方がもちろん困ります。この問題を解決するためにインターネットで色々調べて、ミュージシャンが集まった掲示板でその答えを見つけました。
その答えは音楽専用耳栓の着用!普通の耳栓とは違います。
音楽専用の耳栓は耳を守りながら音楽の質が悪くならないように高い雑音だけを防止して、バランスのいい綺麗な音質に変化させてくれます。音量が危険なレベルにならないように、ちょうどいいくらいの音量に抑えてくれるので、耳栓をしていない時より綺麗な音で聞こえるのです。
ALPINE 耳栓 HEARING PROTECTION MusicSafe Pro
CRESCENDO 耳栓 ライブ用 イヤープロテクター Music
Planet Waves by D’Addario プラネットウェーブス イヤープロテクター
個人的に一番オススメするのはフィルターが変えられる耳栓。音の大きさによってどのくらい音量を抑えたいかによってフィルターを変えられるという優れた耳栓です。
ミュージシャン用だとおしゃれで周りのみんなが耳栓を使っていなくても恥ずかしくないですよ。自分の耳を大切にしない人の方がよっぽどカッコ悪いと感じてしまいます。ちなみに現代の若者が大人になる頃に、補聴器を使う人の数が今の何倍になるかという研究結果もあるくらいなので、私たちもそうならないように耳栓をしましょう。
iPodやウォークマンで聞いてる時も要注意!
耳栓には関係ないのですが、音楽プレーヤーで音楽を聴いている時に、91-139dBの音量で聴く人が多いようです。85dB超えると危険なのに、100dB以上で聴くのはいかがなものでしょうか?イヤホンで音楽を聴くときに耳を守るためにやっておきたいことをいくつか紹介します。
- 音量をプレイヤーの最大音量の60%以上にしない。
- 1日60分以上使わない。
- イヤホンよりもヘッドホンを使う。
ヘッドホンですと、ソニーやオーディオテクニカなど色々といいモノがありますよ!
AUSDOM M04S bluetooth ヘッドフォン 密閉型 ワイヤレス ステレオ 有線可能 NFC搭載
SONY 密閉型スタジオモニターヘッドホン MDR-CD900ST
audio-technica プロフェッショナルモニターヘッドホン ATH-M20x
ヘッドホンは耳の中に入れ込まないので、イヤホンよりも耳を守れるのでおすすめです!
最後に
耳に危険だと知っていても耳栓をしない人が多いようです。すでに知っている人もいるかもしれませんが、耳栓の認知度はまだまだ低いみたいです。私も最初は恥ずかしくて使えない時もありましたが、ミュージシャンが使っているように耳栓をするのは意外と普通のことなのです。耳栓を使うことによってコンサートの音質も良くするということも分かっています。着用することにメリットしかありません。
何よりも自分の大切な耳が一度でも悪くなってしまったらもう治りません。耳に悪影響が出てしまったら日常生活も大変なことです。皆さんも耳栓を使って自分の耳を危険から守りましょう!