爪の線は皮膚ガンだった!?死亡率の高いメラノーマの症状とは?
爪の線には油断ができない。
8月19日に、ネイリストのジーン・スキナー(Jean Skinner)はフェイスブックである写真をシェアしました。写真はスキナーさんのネイルサロンで予約なしに来場したお客様の爪が写っている写真です。女性客の爪には黒い線があり、その線をマニキュアで隠して欲しいとスキナーさんに頼みました。
「この線が隠れるほどの暗い色でお願いします。」と伝えました。
女性は、このネイルサロンを訪れたことは、初めてではなかったのです。他にも多くのサロンに行ったことがあり、線について色々なことを言われました。「カルシウムが足りない」や「遺伝性かもしれない」、「血豆」など、今までにたくさんのことを言われてきたのです。女性は、大して心配することがなく、何回もネイルの色で線を隠してもらっていました。
しかし、今回のネイルアーティストは医学的な知識があり、恐ろしい事実に気づいたのです。スキナーさんは、爪の黒い線は皮膚がんのメラノーマだとすぐに分かりました。女性を怖がらせたくなかったのですが、すぐに病院へ行くようにと女性に強く言いました。
女性はこの後、すぐ病院に行って、後日スキナーさんに報告の電話をしました。病院の医師も、ネイルアーティストのスキナーさんと同じ意見で、診断された結果は悪性のメラノーマと診断されました。さらに、女性のメラノーマはすでにひどく悪化していて、リンパ節まで広がっていたのです。
メラノーマの症状から、がんのステージ3~4まで進んでいました。
メラノーマは、ステージ1、もしくはステージ2で発見されれば完治する可能性は70 ~ 90%以上。ただ、残念ながら、ステージ3では50%以下で、ステージ4では予後は10%未満です。言うまでもないでしょうが、今回、来店客女性の皮膚がんであるメラノーマはかなり進行しており、危険な状態であるということ。
この女性の一件から、スキナーさんは爪の異変にも気をつけるようにと呼びかけています。手だけではなく、足の爪も定期的にチェックするべきだと言っています。スキナーさんは「異変があっても心配する必要がないケースがほとんどですが、大変な病気の症状である可能性も考えられるので、どうか爪の異変に気をつけてください。」と報告しました。
自分の爪だけでなく、周りの年をとった方々や他にも自分の爪のチェックができない不自由な人の爪も見てあげるように、と強く呼びかけています。
その来店客の爪の画像がこちらです。
メラノーマとは
メラノーマ(melanoma)は、皮膚癌の一種。太陽の紫外線でがんのリスクが高くなると言われます。メラノーマは転移しやすいがんなので早期発見と早期治療はとても大切です。
症状は爪に線ができる以外にも色々とあります。
・年をとってから突然新しいほくろができる、もしくは濃いシミができる。
・前からあったほくろの形や色が変わる。大きくなったら要注意!(直径6mm以上を目安に)
・爪の色が黒くなったり、簡単に割れたりする。
病院へ行くべきか?
自分に当てはまると思う症状があれば、病院で検査してもらうべきです。スキナーさんが言ったアドバイスのように、症状があっても癌ではない可能性が高いです。はっきり言うと、癌ではない可能性が殆どです。
しかし、ガンの可能性もあります。ほとんどのガンは、早く発見されれば、治療が成功する確率がとても高いのです。メラノーマの場合は、早期発見できれば、生存率は90%以上です。
ガンだと診断されるのは誰でも怖いことです。しかし、少しでも不安があるのならば、病院に行くべきです。検査は痛みもなく、簡単にできるのですから。行って何も問題がなかったという結果が分かれば安心できます。また、早期発見、早期治療ができれば、ガンを乗り越えられる確率は断然高くなります。思い立ったら念のためでも病院に行きましょう。