これを読んでもあなたは「ハグをしない」と言えますか?
あなたは大切な人とハグしていますか?
ハグは抱きしめること。抱擁ともいうのでしょうか。
恋人同士は何となく恥ずかしい。結婚生活、慣れてしまうとハグなんて嫌だ。なんて人も多いでしょう。
そもそも人が抱き合うのは何故だろう?
ハグは好きな人に対しての愛情を表す。
海外では家族や友人に対しての挨拶や敬意を表して抱き合うことで、気持ちを伝えることもあります。
詳しくは下記の記事に書かれています。
「勘違いだらけ!海外でハグの習慣とは?」
そんなハグには相乗効果であり、支え、安楽、慰めをもたらすのです。
ハグには色々な健康的な効果もあります。
モチベーションが上がる
脳のドーパミンとセロトニンというホルモンの分泌量が増えることで、いい気持ちになり、モチベーションが上がります。セロトニンの発生で嫌な感情の気持ちが抑えられます。
血圧が低くなる
誰かに触れると、肌のパチニ小体が発動して、脳の迷走神経にシグナルを送ります。迷走神経は脳の神経の一つであり、様々な働きの中で血圧を下げる効果もあります。さらに、ハグすることで脈拍が遅くなって、血圧を下げて心臓のあらゆる問題の確率を下げるのです。
ちなみに、血圧を下げる以外に、迷走神経はリラックスすることにも重要で、呼吸や心臓の働きにも重要な神経です。
ストレスと不安に完璧な治療法
抱き合う瞬間にストレスホルモンのコルチゾールの発生量が少なくなります。さらに、ハグすることで体に溜まった緊張がほぐれます。脳に落ち着くためのメッセージも送られます。自分だけではなく、相手に対しても安心感を与えます。
ドーパミンレベルが上がることはうつ病の回復にも繋がるという研究結果もあるのです。
免疫力が高まる
アメリカでは「1日に一個のりんごを食べると医者が必要なくなる。」というようなことわざがあります。しかし、カーネギーメロン大学の研究結果によると、りんごよりもハグの方が体にいいかもしれないと言っているのです。404人が参加した研究で、ハグする頻度が多ければ、病気の感染率が著しく低下したのです。
ストレスが溜まると免疫力が低下しますので、特に精神的に苦しい状況でたくさんハグした方がいいかもしれません。
痛みを和らげる
ハグすると痛みを和らげるエンドルフィンが発生します。このエンドルフィンが脳の痛みを伝えるメッセージをブロックして、痛みを和らげます。軽く怪我した時に、最初は痛いけど何分か経つと少し気持ちよくなる感覚を感じたことはありませんか?これもエンドルフィンの効果です。
自信が持てるようになる
ハグによって、特に子供が自分への自信に繋がる効果をもたらします。脳のドーパミンレベルが上がることによって、自信が持てるようになり、自分への疑いが晴れます。「私には絶対できない」というような消極的な考え方が抑えられて、ポジティブな自分になり自信が持てるようになります。
子供の成長に大切
子供が健康的に成長するために、肌と肌の触れ合いが大切です。
親のいない子が参加した実験では、愛がいっぱいなハグをもらったら、飛躍的に頭が良くなりました。この他にも、ハグは子供の健康維持や神経の成長などにも効果が得られたのです。
優しい子に育つとも言われます。
ただし、ただなんとなくハグするというのは、ほとんど意味がありません。愛情がいっぱいなハグではないと、このような結果にはならないそうです。
無理して適当にハグすることは逆効果となります。
困難を乗り超える助っ人になる
ストレスや人生の厳しい状況など。特に死に感する不安や怖さが和らぐという研究結果があります。
これは全ての状況に言える事で、人生がつまらない、病気になっていたり、仕事のストレスや不安などに直面した時に、いっぱいハグした方がいいのです。
神経システムのバランスをよくする
脳の迷走神経につながっている肌のパチニ小体が発動することで、脳の自律神経の副交感神経のバランスが良くなります。神経システムのバランスはストレスや免疫力など、様々なことに対して重要な影響を与えます。
幸せになる
「ハグホルモン」とも呼ばれるオキシトシンが脳下垂体によって発生します。オキシトシンはストレスホルモンのコルチゾールの量を低下させ、脈拍を遅くし、血流をよくします。
全体的にいい気持ちになるので幸せにつながると言ってもいいでしょう。
愛の気持ちが伝わる
うまく言葉にできない気持ちが相手にそのまま伝わるのです。
何も言わないで相手のことをどれほど大切に思っているか伝わります。ハグで発生するオキシトシンによって、相手との信頼関係が深まって、絆が強くなります。オキシトシンはお互いの理解度や共感の気持ちを強くします。
ちなみに、オキシトシンは英語で「love hormone(ラブホルモン)」とも呼ばれています。
大好きなパートナーと上手く関係を築いていくのにとても大切ですね。
最後に
どのくらいハグをすればいい?と思う人がいるかもしれません。多ければ多いほどいいです。さらに、長ければ長いほどいいのです。数秒といった短いハグだと、体の緊張状態もほぐれません。また、これはお互いにとって大切な人や大好きな人とハグしなければ逆効果となってしまいます。そこから生まれるハグのメリットはお互いに対してたくさんの影響をもたらすのです。
これでもあなたは「ハグをしない」と言えますか?