フリマアプリはトラブルの山!泣き寝入りを狙った詐欺手口や違法行為
今やスマートフォン一つ持っていればできるフリマアプリでの商品売買。mercari(メルカリ)、楽天のラクマやフリルといったフリマアプリが流行し、売り買いが誰でも簡単にできることから利用する人が急増している。一般の家庭でいらなくなったものや手作りの家具やアクセサリーなどの装飾品まで出品されているものは数多い。出品方法はとてもシンプルで商品写真を撮影、説明文を書いて、コンディションなどを入力し、出品ボタンを押せば出品完了となる。利用方法が手軽なことからスマホやiPhoneを持っている若い世代から大人、主婦のお小遣い稼ぎに利用できることで大人気だ。
アプリ内では様々なジャンルのものが取引されており、洋服、雑貨や家電製品も出品されている。さらに夏休みの宿題代行、手書きの文字やトイレットペーパーの芯といった驚きの商品まで売買されている。誰がどんな物に価値を感じるかは人それぞれのようだ。
そんな中で悪用するためにフリマアプリをインストールして利用客を狙ったケースも問題視されている。例えば以前ニュースでも取り上げられたような、PS4(プレイステーション4)やNintendo Switch(ニンテンドースイッチ)などのゲーム機本体の箱だけを販売するような手口だ。出品タイトルには箱だけという表記はなく、商品の説明欄に長文でゲーム機の仕様やスペックが詳しく記載されている。その長文の中の一部に箱だけと表記する手口である。かなりの長文であるために、一部分で箱だけと書かれていても見つけることは難しいだろう。画像には箱だけ写っている場合や箱と写真が写っているケースもある。また、箱の写真は自分個人で撮影されておらず、大手通販サイトであるAmazon(アマゾン)やどこか他のショッピングサイトから画像を拾ってきているのだ。商品説明も全てコピー&ペーストされていることも多い。無断使用での著作権法違反という点でも問題になるかもしれない。
消費生活センターの相談窓口で対処法を尋ねてみたが、明らかに疑わしい行為ではあるが、商品説明の記載には箱だけと書いてあるのでお金を取り戻すのは難しいという話だった。受け取り評価をする前ではお金を取り戻すことができるのだが、受け取り評価をした後では、ほとんどの確率で返金してもらうことは難しいという。このような状況が起きてしまった場合には最悪泣き寝入りということにもなりかねないだろう。その細かな部分で、悪質な出品をする詐欺師は購入者の泣き寝入りを狙っていることが多いのだ。
今までに数々の特殊な販売方法がアプリを通して行われており、現金を販売する行為や領収書などを売る人までいた。多額のお金を買い、クレジットのポイントを貯めるようなことや領収書がフリマアプリで販売されており、それを購入し、経費で落とすということなのだろうか?他にも、ダビングや録画したCD、DVD、テレビドラマを販売する人まで出てきている。コピーや複製したCDやDVDを販売目的でなければ、決められたルール内での利用は違反行為には当たらない。例を挙げると、自分で購入したCDやDVD、レンタルCDを音楽プレーヤーなどにコピーして自分個人用として楽しむ分には問題ないのだろう。しかしながらコピー、複製やダビングした物をフリマアプリやオークションサイトといった場所で売る行為は著作権法に触れてしまい違法行為である。このような行為はフリマアプリ利用者から通報ボタンを押してもらい、事務局側が審査を行い削除するといった対処法や対策が行われている。また、他人や友人などに無償であっても譲渡する行為も違法であるようだ。購入者も知らず知らずのうちに犯罪をしてしまっている可能性もあるのだ。
出品者だけではなく、購入者も犯罪の手助けをしてしまっている可能性もある。何かあった時に、知らないでは済まされない事態に陥ってしまうかもしれない。
フリマアプリは簡単に利用できる反面、犯罪や悪用されるケースも増えている。犯罪に引っかかってしまったら最悪の場合、泣き寝入りということにもなりかねないだろう。特に、500円や1,000円といった金額の詐欺であれば、これ以上関わりたくないということで、諦めてしまう人も多い。そんな少額の詐欺を何度もして、違法に収入を得ている犯罪者もいるのだ。そんな悪質な詐欺や犯罪行為に巻き込まれることもあるので、購入前には商品説明欄をよく読み、購入していい物か、悪い物なのかをよく考え、注意を払いながらフリマアプリを利用するべきだろう。
最後に言っておくべきことがある。詐欺をされても受け取り評価をしなければ、お金が返金されるというトラブル対処法もある。メルカリやラクマといったフリマアプリはしっかりと対応してくれるだろう。詐欺をされてしまったら下記の記事にも目を通してもらいたい。