お酒を飲むと外国語が上達!?ドイツ語学習者50人で検証
パーティーへ行ってちょっとお酒を飲むと外国語のスキルが妙に上がっているという経験をしたことはありませんか?お酒の力を使ってテンションやノリに任せて外国語を話してみようなんてことを考えた方も多いと思います。実はアルコールには本当に言語力の向上に関係があるかもしれないのです。
研究者が実験で証明
ある日、イギリス人とドイツ人の研究者が協力して実験を行いました。ドイツ語の勉強を始めたばかりの初心者を50人集めて、検証しました。
グループの半分はアルコールが少しだけ入った飲み物を与えられ、残りの25人にはアルコールが一切入っていない飲み物を渡されました。アルコールの量も体型によって測ってあったようです。
アルコールを身体に入れた後、参加者はドイツ語でのインタビューを受けました。このインタビューは録音され、二人のドイツ人と参加者自身に評価をつけさせました。
果たして結果は?
ドイツ語を始めたばかりの人たちは勉強に苦労しているはずでしたが、なんとアルコールを飲んだ人の方が圧倒的に流暢になっていたのです。
ドイツ人の評価では、アルコールを飲んだ人は、飲まなかった人よりもドイツ語が上手になっていて発音も良かったと言うのです。
アルコールを飲んだ人自身、自分ではこの変化に気づいてなかったようです。参加者に自分のインタビューを聞かせて「うまくいったと思いますか?」と質問したところ、アルコールを飲んだかどうかには関係なく、答えは人それぞれでした。
アルコールを飲んだ人は「あまりうまくいかなかった。」と自己評価をしました。同様に飲まなかった人の中には「うまく行った。」と自身を高評価するというケースもあったのです。アルコールを飲んだ人の方がドイツ語が上手になっていたにも関わらず消極的な意見があったのです。
要するに、自分ではこの変化には実感できていなかったのです。
このテストですが、言語力をアップさせるにはアルコールの飲む量も重要なポイントなのです。
飲み過ぎには注意!
この実験では適度の飲酒はいい結果につながりました。恥ずかしくて普段外国語が話せない人には特に効果的かもしれません。
しかし、お酒を飲んで効果的な方法はあくまでも適度な量の場合でのみ証明されました。この実験の適度なお酒の量とは、70キロほどの男性にはビール一杯未満でした。ワイン、焼酎、ビール何でも構いませんが、少量を飲むことが一番効果的です。
アルコールを飲みすぎると、逆効果になる可能性が高く、却って外国語が下手になってしまいます。飲み過ぎて外国人と話すことはいい印象も与えないので、下手になるだけでなく他の大きな問題にもなってしまうのでご注意ください。
さいごに
アルコールを身体に入れることで言語力が上がるなんて、信じられないようなことですが、実際に良い結果が出たと証明されています。外国語の勉強で苦労をしている人にいいニュースかもしれませんね!ただし、効果が現れたお酒の量は人の体格によって変わります。先ほどにも説明しましたが、大柄な男性でビール一杯未満ということです。かなりの少量ですが、これが適度な量なのです。また、ドイツ語でしか研究していないので、他の言語に該当するのかは、まだ分かりませんが同じ外国語なので、試してみてもいいかもしれません。