日本とアメリカ、ハロウィンの違い | イベントの雰囲気や問題点
毎年恒例、アメリカの文化であるハロウィンが日本でも定着して、様々なイベントが行われるようになりました。ハロウィンが一般的になっていますが、そもそもハロウィンとはどのような風習なのでしょうか?日本とアメリカにはどのような違いがあるのでしょうか?
今回は、そんなハロウィンについて詳しく紹介していこうと思います。
ハロウィンとは?
毎年10月31日に行われるハロウィン(Halloween)は古代ケルト人が起源とされているお祭りであり、悪霊を追い払う宗教的なイベント。ハロウィーンとも呼ばれています。
アメリカでのハロウィン
最近ではアメリカ合衆国では、大規模なハロウィンが行われ宗教的な風習は薄れているようです。それでも子供達は毎年の楽しみとして、魔女やお化けなど様々な仮装をして楽しみます。多くの家を回り、お菓子をもらいに行くというのが一般的。知らない家も当たり前のように訪問するようです。
また、家族や友達が集まり、かぼちゃの中身をくりぬいて「ジャック・オー・ランタン(かぼちゃの置物)」を作って家に飾ったりもします。
他にも、アメリカでは、最近日本で始まった大きな仮装パーティと同じように超巨大なハロウィンイベントがあります。ニューヨークのビレッジハロウィンパレード(New York’s Village Halloween Parade)は1974年から開催され、世界一の規模とされるハロウィンイベントです。集まる人数はおおよそ200万人と言われています。
日本でのハロウィン
日本でのハロウィンはイベントに行ったり、お店、レストラン内などの装飾やハロウィン限定の商品や食べ物が用意されるハロウィンフェアが一般的。最近では路上で子供から大人まで楽しめる仮装イベントが話題になっているようです。
子供たちが家を回り、お菓子をもらいに行くことも友達同士の中ではあるようですが、海外であるような知らない人の家にお菓子をもらいに行くといった、伝統的な行事はほとんどありません。他にも日本では、子供や親が集まってお菓子パーティをすることが多いです。
お菓子をもらうための魔法の言葉?
アメリカではハロウィン時に子供たちがお菓子をもらうための魔法の言葉があります。
それが、トリック・オア・トリート (Trick or treat.)
翻訳すると、「お菓子をくれないといたずらするよ」や「いたずらか、お菓子か」などとなります。これを唱えられると大人たちは子供たちに大量のお菓子をあげなければなりません。多くの家を回り、お菓子をもらうので、大人たちはあらかじめ大量のお菓子を用意しておく必要があります。
なぜ日本でもハロウィンが?
ハロウィンとは全く無縁であった日本が、最近では大規模な仮装イベントが行われています。1990年代後半に東京ディズニーランドのイベントとして、ハロウィンイベントが開催されました。それを機に年々お菓子業界もハロウィンに参入したことから広まっていきました。ここ数年ではSNS(ソーシャル・ネットワーク)の影響からさらに拡大し、様々なイベントが行われるようになりました。
日本でナンバーワンとされる規模のハロウィンイベント開催地は渋谷で、2016年には約100万人以上が集まったという情報も。渋谷は若者が集まる街、最近では、どんどん増加している外国人観光客にとってもスクランブル交差点は有名な観光地であり、その点からも渋谷は最大級のイベントになったのでしょう。
仮装コスチュームの重要性
衣装は最重要であり、毎年クオリティの高いコスチュームを着てくる人が増えています。
「ハロウィンの衣装が売り切れ続出!人気の定番コスチュームを紹介」
今年も色々な衣装が見られるのもしれません。
それもハロウィンが人気である理由の一つです。
日本でのハロウィンイベント開催場所
関東地方では様々な地域でハロウィンパーティやイベントが毎年行われる。
開催される日にちは場所によって違うが、基本的には10月後半。
早いところだと9月上旬から小さなイベントなどは開催されている。
イベント内容としては、仮装して街を歩きながら交流する。
時間ははっきりしていないが、大規模な場所であれば、お昼過ぎから深夜過ぎても行われている。
巨大仮装イベントの紹介
ハロウィンは賛否両論
毎年ハロウィンが当たり前のように行われていますが、意見は様々です。特に問題とされているのが、近所で行われているので、近隣が迷惑をしていたり、ポイ捨てなどのモラルや道徳の欠損です。他にも酔っ払って物の破壊、スリ、喧嘩や痴漢などの事件も多数発生しています。警察も警備隊やDJポリスを厳重に配備し、事故や事件などに注意を払っているようです。今後は特にテロなどの不安視もされています。
他にも様々な問題があり、仕事から自宅へ帰宅したくても混雑のため電車に乗れず、徒歩やタクシーで帰る人も多いのです。
ハロウィン終了後には大変な問題が起こります。
それはゴミ問題。
こーゆー事になるのは今までのHalloweenでもうわかってんだからひとりひとり参加した人が持ち帰ればこんな事にならんくない?#Halloween#ごみ pic.twitter.com/kt9QckNWNV
— hinA⃛ (@pikoo0000) 2015年10月31日
利点としては、海外の文化を積極的に取り入れることや普段ではできない、多くの人との交流や異文化交流、経済の活性化です。海外からわざわざハロウィンのためにたくさんの外国人観光客が訪れます。
ハロウィン後には、greenbird(グリーンバード)というゴミ拾いボランティアのNPO団体が掃除を行っているようです。非常に素晴らしいことでありますが、自分のゴミは自分で持ち帰るというルールを守れないというのが、大問題となっています。そのゴミの量は街全体に広がっており、1日2日で広い切るのは厳しいくらいポイ捨て問題が発生しています。
【HALLOWEEN&TOKYO】グリーンバードは今日も、東京都やJTさん等と一緒にハロウィンパーティ後の渋谷と六本木をお掃除しました!
さすが、今日はごみがたっぷり… pic.twitter.com/OUGzsQDPBm
— greenbird|グリーンバード (@greenbirdjp) 2016年10月30日
あと3時間もない!!
ハロウィン後の
渋谷のごみ拾いをします٩( 'ω' )و
11月1日(火)AM4:00~6:00
●JR渋谷駅ハチ公前広場
※小雨決行
GOMIファンタジスタプロジェクトさんとお掃除ボランティア☺️????????
早朝からですが参加出来る方は
是非宜しくお願いします! pic.twitter.com/IOKMBQucKf— 大和さゆり(おまめ)東京CLEAR'S (@sayuriyamato83) 2016年10月31日
まとめ
ハロウィンには日本とアメリカの文化の違いがあるようです。日本でも盛り上がりを見せるハロウィンは年々規模が大きくなっています。多くの人と会話をすることで、新たな交流や異文化の交流ができるというのは素晴らしいことです。街の活性化としても大盛況でメリットもあります。
しかしながら、事故や犯罪に巻き込まれる危険性、ポイ捨てなどのモラルや道徳の問題が沢山あるということです。毎年ハロウィンイベントが行われることは間違いないでしょう。楽しむことはとてもいいことですが、自分のゴミは必ず持ち帰り、人に迷惑をかけないということが最優先なのです。
ハロウィンについて理解を深めると共に、そこから見える問題点、解決策など、いろいろな視点から書かれている素晴らしい記事!ライターさんの優しい心遣いが伝わってきました。